今回は枝豆栽培について書きます。
枝豆って美味しいですよね。夏になると毎年スーパーで買います。
園芸をしていると「収穫したての枝豆はびっくりするぐらい美味しい」という話をよく聞きます。
はて、スーパーで売ってるのも普通に美味しいよね?
自分で育てた”とれたて”は、そんなに違うの?
昨年から「自分で育てた枝豆」というものが大変気になっておりました。
ですが、昨年は場所がなかったので育てられず。(ピーマンやキュウリ、ゴーヤを育てていたので空き場所がありませんでした。)
今年は何とか育てられそう!
ということで、憧れの枝豆に挑戦してみました!!
とりあえず、よく分からんので苗から始めることにします。
4月の終わりごろに出回りはじめた苗をすぐに購入しました。
今回育てるのは以下の二種類。
・湯あがり娘
・快豆黒頭巾
上手くいったら食べ比べができる~!
「湯あがり娘」は、我が家の大定番、スーパーでよく買う一番好きな品種です。
茶豆の一種で、甘味が強く、コクのある味です。
とにかく美味しい。
もう一つの「快豆黒頭巾」ですが、こちらは初見の品種です。黒豆の一種らしく、美味しいらしい。名前は「怪盗」と「快豆」を掛けたものでしょうか。名前に若干昭和のニオイ、親父ギャグ臭がするのがご愛敬。
売場には、上記以外にもいろんな品種が売られていました。
この2つを選んだ基準は、まず茶豆か黒豆であること。
茶豆、黒豆、緑の豆(?)、これら全ては枝豆ではあるのですが、茶豆や黒豆は高級なイメージがあるからです。
「湯あがり娘」はいつも食べている品種なので、ぜひ育てたいと思っていました。嬉しい!
「快豆黒頭巾」は名前が面白かったから購入しました。
さて、苗はこんな感じでした。↓
「湯あがり娘」は1ポット3株
「快豆黒頭巾」は1ポット2株
「湯あがり娘」のほうが丈は大きめ
それぞれ8号の鉢に植え替えます。
土は野菜用培養土。
それに、ようりんを足します。
ようりんは直接根に触れないよう、土に混ぜこんだ後は新しい土をかぶせてから苗を植えます。
作業したのは5月3日。
植え付けた後は少しずつ背丈が伸びている感じでした。
日光に十分当てているはずなので、もっと伸びてもいいのにな、と思っていました。
本葉が5枚から6枚くらいになったら摘心すると収穫量が増えると聞いたので、やってみようかと思いましたが、いかんせん今の背丈が小さいので、このまま単に育たなくなったら困ると思い、様子を見ていました。
さて、植え付けから3週間ほどが経過した5月下旬のこと。
背丈はようやっと1.5倍ほどになりました。
何やら枝の先に白い米粒のようなものが付いています。
花かな?
確か、花が咲いてから30日程度経ったら収穫だとか。
いつ咲くんだろう、と待っていましたが、花は米粒大のままです。
そのまま忙しかったので数日間目を離していました。
すると、かわいい小さな豆のさやが出来ていました!
アレ、花やったんかい!いつのまにか終わってもうた!
中の豆は順調に膨らんでいきます。
が、なんとも寂しいのが、その数。
さやが一株あたり5、6個しかついてない。
あまりにも見た目がショボいので、ドアップの写真でごまかします。
どっさり成るんじゃなかったのか…?
おまけにカメムシに葉を食べられてるし。
花が咲いたタイミングでリン酸を含む肥料を与えるとか聞きましたが、花が小さすぎて開花に気づかず、肥料をやるタイミングを逃しました。
一応、元肥としてようりんを入れているのですが、ちゃんと効いているでしょうか?
さて、枝豆は収穫適期が非常に短いです。収穫のチャンスは数日間だけ。それを過ぎれば大幅に味が落ちるとか。
せっかく育てたのに適期を逃すのはマズイ。
いつのまにか花が咲き終わっていたという有り様のため、いつ収穫すれば良いのかはっきり分かりません。
「快豆黒頭巾」より「湯あがり娘」の方が生育が早いような気がします。
「快豆黒頭巾」のさやはまだ膨らみそうな印象ですが、「湯あがり娘」のさやはパンパンに詰まっているような感じ。
ひとまず「湯あがり娘」を収穫することにします。収穫したのは6月17日。
枝豆の収穫は鮮度が命。
お湯を沸かしてから収穫すると良いと言われるくらい鮮度が大事と聞きましたので、文字通り先にお湯を沸かします。お鍋に水を張り、ひとつまみの塩をいれて点火。そして、さやを枝から切り離し、水で洗ってお鍋にぶちこみます。
沸騰したら火を弱め、弱火で4分ほど茹でます。
茹でられています。↓
ザルにあけ、水気を切ります。
まだ冷めていませんが、我慢できませんので、母と一緒にいざ実食!
何コレ、ウマッッ
びっくりするくらい甘い!!
そして、鼻から抜ける豆の香りがたまりません。
一つ、もう一つと手が伸び、気づいたらこれだけになっていました。↓
本当はもっと食べたいのですが、これから帰宅する父の分を残しておかねばなりません。
3株から収穫できたのはたったの15個
少なすぎやろ
収穫量で見れば失敗ですが、味はサイコーでした。
スーパーで買ったものも美味しいですが、甘さが違いました。
ちなみに帰宅した父に3つくらいあげました。残りは私がほとんど食べました。
さて、残るは「快豆黒頭巾」です。
正直、「湯あがり娘」は豆のサイズが小さくて物足りませんでした。(スーパーで買ったものと比較して)もう少し待ったらもうちょっと大きくなりそう。
「快豆黒頭巾」の収穫はしばし待つことにしてみました。
数日待ってみたのですが、特に豆が大きくなったというわけでもありません。(ほんのちょっと大きくなったかな…?)
さやは既にパンパンなのでに収穫してみます。収穫したのは6月24日
収穫直前のお姿↓
例のごとく、お湯を沸かしてから収穫します。
おや、茹でてもなかなか柔らかくならないな?
「湯あがり娘」は4、5分茹でただけで柔らかくなったのに…
嫌な予感…
少し長めに茹で、ザルにあけます。
一つ食べてみると…
あんま美味しくないな
あと、堅い
不味くて食べられないってほどでもないけど、全然甘くない。
スーパーの枝豆のほうが断然美味しい。おまけに、収穫できたサヤは12個だけ。
やからした…
収穫が遅かったか…
というわけで、収穫時期を逃すと味が落ちるというのを身をもって体感しました。
枝豆は、ほんの数日で味が変わってしまうことがよく分かりました。
もうちょっと待てば豆が大きくなるかも、と欲を出したのがいけなかった。
家庭で栽培する価値は間違いなくありますが、初心者には難しい植物でした。
またリベンジしたいです!
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