マイクロトマトの成長記録

園芸

マイクロトマトの成長過程

今年の春に「マイクロトマト」を育て始めました。

今回は、そのマイクロトマトの成長とお別れについて書きます。

マイクロトマトの植え付けについては過去に記事を書きました。↓

色々とこだわって植え付けましたが、その後のお世話は楽でした。

土の表面が乾いたら水をやる。
追肥には液体肥料だけでなく、粒状の有機肥料も使いました。

背丈はぐんぐん伸びて、あっという間に花を咲かせ、5月の初めには青い実をつけました。つまり、植え付けから半月も経たずに結実しました。背丈が20cmくらいになったころでしょうか。↓

キレイな緑色の実です。↓

1房の花の数は10個前後。
実の数も10個前後。ほぼ結実したという感じ。
人工受粉は行っていません。結実性は良いです。
庭にはハチやアブがたくさんいるので彼らが受粉してくれたのかもしれません。
花は、他のトマトと同じくらいの大きさですが、実は小さく、直径1cmもありません。

最初はゴマの粒のような小さな小さな実ができ、それが1cm弱の実になり、黄色くなっていきます。

黄色くなるまではかなり時間がかかりました。

1ヶ月近くかかった気がします笑

黄色くなってからさらに数日待ち、よく熟したと思う頃に収穫します。

収穫した実です。宝石みたいにキレイ💕↓

マイクロトマトの味、食感、収穫量は…

さて、肝心の味ですが、期待していたものとは違いました。「甘い!美味しい!」という感じではない。
トマト特有の青臭さがすごい。
酸味はあまりなく、ほんのり甘い。
もう一度言う。
とにかく青臭い。
「オラァトマトやぞ!」という感じ。
私はトマトが好きなので、個人的にはけっこう好きな味です。
その青臭さが一種のうま味に感じられます。

ただ、トマトが苦手な人や甘いトマトを求める人にはオススメしません。

子どもの頃、トマトが苦手だった人はけっこういると思います。私はその感覚がよく分からないのですが、そういう人たちの意見と照らし合わせると、このマイクロトマトを食べたトマト嫌いの子どもは、ますますトマトが苦手になるのでは?と思います。

それから食感のクセもすごい。
妙に皮が固くて分厚い。

小さな丸い実を維持するには果肉に対して広い面積の皮が必要だからでしょうか。

噛むと「プチプチ」というより「ブチブチ」という感じ。

トマトの皮が苦手な人やトマト嫌いのお子さま向きでは無さそう…

今までトマトの皮の存在をあまり気にしたことはなかったのですが、さすがにこれは気になる(食べられるんですけどね…)

果肉も、ゼリー状の部分が少なく、シャキシャキした感じでした。

味、食感ともに、全然食べられますが、トマト好きの人向け、という感じです。
甘くて皮が薄くてプルプル!というタイプではないです。

そのままポリポリ食べることもできますし、サラダのトッピングにするとおしゃれです。
個人的には、青臭さが肉と相性が良いと思います。
青臭さがうま味となって肉のうま味を引き立てる感じがしました。

ローストビーフにトッピングしたのが良かったです。

ローストビーフはよく作るのですが、トマトをトッピングしたのは初めて。
見た目もかわいいです!

ローストビーフは生だと怖いのでかなり火を通しています笑↓

お肉でトマトをくるんで食べると美味しかったです!

さて、もう一つの問題は収穫量です。
収穫量はあまり多くありませんでした。

最初のほうにどっさり実った後、あまり実がつかなくなり、熟することなく寒い時期に突入し、片付けざるを得なくなりました。

追肥としては、液体肥料だけでなく粒状の有機肥料も使っていたので、栄養は十分だと思います。

水も、土の表面が乾いたらたっぷりやり、気温が低くなってきたら控えました。
根腐れはしていませんし、長期の水切れも起こしていません。
日光にもたっぷり当てました。
うちの庭の中でもいちばん日光が当たる場所に置き、夏の間は朝から夕方まで日が当たっていたはずです。

また、害虫の被害もありませんでした。

収穫量が少なくなるような育て方はしていないつもりです。

何個採れたら御の字なのか知らないので少なく感じるのかもしれません。
個数で言えば普通のミニトマトくらいは採れたような気がしますが、一つ一つの実が小さいので少なく感じたのかも。

害虫の被害が無かった…!

先ほども言いましたが、害虫の被害がなかったのが良かったです。

トマトにつく害虫と言えばアブラムシですが、気になるなら手で取れば良いですし、うちではテントウムシが来てむしゃむしゃ食べてくれるのであまり困っていません。

厄介なのはハダニです。
いつのまにかやって来て気づかぬうちに大繁殖し、ほうっておくとあちこちを吸汁して株全体を覆い、枯死させることも。

一昨年、ミニトマトを育てていた時はハダニに大変悩まされました。

気づいた頃にはかなり広がっており、対処してもちょっとサボるとまた増えます。株全体に水をかける、食品由来の薬剤をまく、という対処法を取っていましたが、毎日やらないと意味がありません。
水をかける時はでっかい加圧式の噴霧器を使って葉の裏にもたっぷり水をかけていました。
薬剤も、虫の体にまとわりついて窒息させるタイプのものだったので、まんべんなくたっぷりかけねばならず、大量に必要です。

毎日、水か薬剤かのいずれかを散布していました。1日でもサボるとえらいことになるからです。
夏の暑い日、でっかい噴霧器を抱えて水をまく私の姿は鬼気迫っていたと思われます。
また、トマトの葉は若干丸まった形をしているので、水や薬剤が葉の裏まで行き渡りにくく、完全な駆除は不可能でした。

しかし!
今回は、その厄介なハダニがわきませんでした。

運が良かったのか、私が見張っていたから?
さっぱり分かりません。
マイクロトマトの葉の見た目や触り心地は他のトマトの葉と変わらないので、特別葉が固くて強かった、みたいな可能性はないと思います。

おかげさまでお世話は楽でした。

マイクロトマトを片付けます…

マイクロトマトは秋までポツポツと実をならせ、片付ける前まで普通に花を咲かせていました。
青い実もポツポツ付いていますが、全然色づかないまま12月に突入しました。
かわいそうですが片付けることにしました。

片付ける前の株の様子です。↓

地上部の高さは50cmから60cmくらいでしょうか。アサガオ支柱から飛び出した部分が折れ曲がり、横に垂れ下がっています。その部分をあわせると茎の長さは1mくらいでしょうか。
鉢が大きければもっと大きくなったと思います。
半分以上枯れていますが、一部分は緑の葉が残り、花も咲いています。↓

また、枯れた部分にはまだ青い実が残っています。↓

青い実はすべて収穫しました。

収穫した実は豆腐パックに入れてみました。↓

室内に放置したら色づいて食べられるようにならないだろうか…

青いトマトの実はとても渋いので今は食べられません。ここから美味しくなることを願って室内で保管します。

あとは全部片けようと思ったのですが、青い元気な葉を見ると胸が痛みます。

ダメ元で挿し芽にしてみようと思います。

ポットに挿し芽・種まき用の土を入れ、水で湿らせた後、元気な芽を挿して出来上がり。

たぶん活着は無理だと思いますが、やらないと後味が悪いので…

枯れた部分は捨てます。
掘り上げると細かい根がたくさん張っているのが見えました。

トマトの根は縦にも横にも縦横無尽に広がります。
もっと大きい鉢で育てていたらもっと収穫できたかもしれません…

まとめと感想

それでは今回のまとめと感想を

ミニトマトよりさらに小さい「マイクロトマト」というものにノリと興味だけで挑戦しました。

それも、スーパーなどで見たことがない黄色のマイクロトマトです。

高さ15cm程度の10号鉢に自分でブレンドした土を使って植え付けました。

育て方は他のトマトと変わりませんでした。

土の表面が乾いたら水をやり、追肥として、液体肥料と粒状の有機肥料を与えました。(他の植物と同じく活力剤も定期的に与えました。)

ただ、今までのトマトと違って害虫被害に悩まされませんでした。
特に、厄介なハダニがつかなかったのが幸いです。

ハダニがつくと水や薬剤を欠かさず散布しなければならないので本当に良かった。

生育は順調で、植え付けてから半月も経たないうちに実が成りました。(最初に結実しているのに気づいたのは5月の初め頃)
しかし、色づくにはかなり時間がかかりました。

味はそこそこ。トマト好きな人は平気だと思いますが、トマトの苦手な人にはオススメできない味。

酸味はなく、ほんのり甘い。そして、青臭い。クセがすごい。
青臭さがいかにもトマトらしく、トマト好きの私にとっては一種のうま味に感じられなくもないです。
お肉と合わせても負けない味で、お肉のうま味と相性が良いと思います。

また、食感は固め。皮が分厚く、歯ごたえがあります。
トマトの皮が苦手な人やお子さまにはオススメしません。

収穫量は微妙。
ミニトマトと同じくらいの個数はできたと思いますが、一個一個の実が小さいのでたらふく食べた気がしない。また、初めのほうにどっさり実がなり、一通り収穫した後はポツポツとしか実が成らず、時期によって収穫量にバラツキがありました。
そして、とにかく色づくのに時間がかかる。

株自体は12月に入っても生きており、まだ青い実がポツポツついている状態。

地上部の高さは50cm程度。
横に垂れ下がった茎を伸ばしたとしても長さは1mくらい。
半分以上枯れているが、元気な葉も残っている状態。

青い実を収穫して保存。
元気な芽は挿し芽にして、枯れた部分は廃棄。

ですが、挿し芽は数日でシナシナになって失敗してしまいました。↑
やはり、気温が低すぎたようです。
もう諦めます。
今までありがとう。

とにかくお世話が簡単で、見た目が本当に可愛かった!
黄色のマイクロトマトなんて高級スーパーでも見たことがないので貴重な経験をさせてもらいました!

さて、来年はどんなトマトを育てようかな…
マイクロトマトはもう育てないと思います。
欲しくなったらスーパーで買います!笑

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