八重咲きブランカに挑戦!

園芸

先代のカサブランカの話

一昨年の秋、憧れのカサブランカの球根を植えました。

3球で1000円程度。

冬を越し、春になると芽が出てぐんぐん伸び、夏になると素晴らしい花をつけました。

見た目、香りともに花の女王と呼ばれるにふさわしく、圧倒的な風格をそなえていました。

涼しくなってくると葉が枯れていき、秋の終わりには地上部がなくなりました。

チューリップの球根のように放置すると腐るということは無さそうです。

なので、掘り上げずに放置し、土の表面を軽く耕してマグァンプKを規定量混ぜ込みました。

今年の春になると小さな芽がいくつも出てきました。

そのことは、春先のブログに書きました。↓


ブログにも載せましたが、こんな感じで小さな芽がたくさん出てきました。↓

この芽が大きくなって花が咲くのと思いきや、写真の状態からほとんど大きくならず、花も咲きませんでした。夏の間、葉だけは維持しましたが、9月に入ると葉が枯れはじめました。

葉が枯れた後に掘り上げてみると、小さな黄色い球根がいくつも出てきました。↓


一番大きな球根でも3、4cmしかない
大きかった球根は、いくつもの小さな球根に分裂し、小さな球根に花を咲かせる力は残っていなかったようです。

そうなっちゃうんだね…
大きい球根のままが良かった…

この小さな球根を一つずつ植え、一年間は花を咲かせずに育成すれば売り物のような充実した球根になるのかもしれませんが、うちにそんなスペースはありません。

それに、ユリの球根は乾燥に弱いと聞きます。

球根はすでにずいぶん乾燥しているようです。

もったいないですが、これは処分して新たにユリを購入することにしました。

新しくユリを購入することに

ユリと言っても色々ありますが、とにかく豪華なものが欲しい。

今までと同じカサブランカをもう一度育てるか?ピンク色のオリエンタルユリもいいな…ヤマユリもいいな…色々あって迷いましたが、最終的にはこちらの「八重咲きカサブランカ エンプレス」に決めました。



決め手は、スタンダードなカサブランカとあまりお値段が変わらないのに、実際に咲いているのを見たことがないからです。
難しいのかな?
前と同じものを育てるより面白いかと思います。

鮮やかなピンク色のオリエンタルユリも気になりましたが、黄色、薄ピンク、白との混合で売られていました。混合を買ってお目当ての色が無いと嫌なのでオリエンタルユリは諦めました。

ヤマユリも憧れのお花。
カサブランカよりも野趣があり、山野の王者とでも言いたい風格。
ですが、1球ずつしか売られておらず、かなり高かったので今回は諦めました。
いつか育てたいな…

購入した八重咲きカサブランカの植え付け

買ったのが10月の中旬だったので急いで植え付けました。

草花用培養土でサクッと植えてしまいたいところですが、まだ古い土が残っているので土壌改良と施肥をして再利用します。

今回は10号のバラ鉢に植え付けるので、大量の土が必要です。

古い土からゴミや根を取り除き、全体の1割ずつ赤玉土とゼオライトを加えます。

さらに堆肥としてカブトムシのフンを全体の2割ほど加えます。
カブトムシのフンを園芸に使わざるを得なくなった経緯は前回記事に↓


さらに、マグァンプKと有機肥料をそれぞれ規定量の半分ずつ加えます。マグァンプKの半分を有機肥料に置き換えるイメージです。

これら全てをよく混ぜて土の準備は完了。

10号バラ鉢の底に鉢底石を敷き、先ほどの土を5cmほどの高さになるまで入れます。

ここに球根3つを正三角形になるように並べます。

並べるときは根が出ている部分を下にして、根を軽くほぐして広げた状態で。↓



この根は下根と言って植物を支えるはたらきをするので、下の土は数cmあれば大丈夫です。(前回はこの形で大丈夫でした)

一方、ユリは球根の上に伸びる上根という部分で栄養を吸収するので、深く植え付ける必要があります。

鉢に植え付けるなら、鉢の高さは30cmくらい必要です。
球根の上に20cmくらいの厚みの土がないといけないようです。

このバラ鉢はちょうど高さ30cm。
球根の下に土を5cmほど敷いたのと2、3cmのウォータースペースを除けば、球根の上に20cm強の土を入れられます。

球根を並べ終わったら土を入れていきます。
2、3cmほどウォータースペースを残してたっぷり土を入れます。

そして、鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりをします。

1000倍に薄めたリキダスもやります。球根に届くぐらいの量をイメージして。

水を含ませた水ゴケを土の表面に敷いて完成。↓



あとは乾燥させないように時々水をやりながら管理します。

今から開花が楽しみ~♪
うまくいくかな…

まだ見たことのない、八重咲きのカサブランカの姿に出会えるのが楽しみです。

咲いたら切り花にして食卓に飾ろう。

ユリは早めに切っても自然と開きますし、素晴らしい香りと姿を楽しめます。

昨年は、全ての蕾が開く前に切り、切り花用栄養材を混ぜた水に挿しておくと、ゆっくり開いてくれました。

ただし、雄しべの花粉が服に付くと取れなくなるので、花が開いたら雄しべは切り取ります。

今回育てる「八重咲きカサブランカ エンプレス」は、パッケージの写真を見るかぎり、雄しべが露出していないように見えます。

ひょっとしたら雄しべが花びらに変化しているのでしょうか?
生物学的にはあり得ることだと思います。

雄しべがあるのかないのか、真相やいかに。咲いたらご報告したいと思います。

そういえば、先代のカサブランカも、今回と同じ鉢・同じ方法、つまり、10号のバラ鉢に3球を正三角形に並べるという形で植えたのですが、なぜか1ヵ所に固まって芽がでてきて、3本の茎がお互いにもたれ掛かるような形で成長していきました。

茎が伸びてきたら支柱を立てるのですが、3本の茎が集まって生えている場所のすぐ脇に1本だけ支柱を挿し、茎と支柱を麻紐で結ぶ形にしていました。

なぜ3ヵ所にバラけて生えないのか

今回は、一つの鉢に1球ずつ植えたかったのですが、適当な鉢がなく…

また1ヵ所にまとまって生えてくるかもしれません。

まとめ

では、本日のまとめを
・一昨年の秋、カサブランカの球根を買ってきて植えた。
・昨年の夏には素晴らしい花が楽しめた。葉が枯れたあとも植えっぱなしにし、春になる前に追肥を行ったが、今年は花が咲かず小さな芽がいくつも出ただけ。
・今年の秋に球根を掘り上げてみたが、黄色い小さな球根に分裂していた
・今年は新しく球根を購入。購入したのは「八重咲きカサブランカ エンプレス」
・10号のバラ鉢に3球植えた。その際、古い土に土壌改良を施して使用
・冬の間は乾かさないように時々水をやるだけ
・スタンダードなカサブランカと比べて栽培が難しいのかは不明
・スタンダードなカサブランカを飾る際には雄しべを切り取る必要がある。花粉が服につくと取れなくなるから。一方で、八重咲きカサブランカに雄しべはあるのか?
・カサブランカを3球まとめて同じ鉢に植えると1ヵ所に固まって身を寄せ合うように生えてきた。
今回はどうなるのか?

花が咲くまでじっくり気長に育成したいと思います!

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